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「FXって、株と違って下がっても儲かるって本当?」——そんな疑問を持ったことはありませんか?実は、その答えがまさにロング(買い)とショート(売り)という2つの取引方法にあります。
株式投資では「安く買って高く売る」しか基本的に利益を狙う方法がありませんが、FXでは下落局面でも利益を狙えるという大きな特徴があります。これを可能にしているのが「ショート(売り)」という取引です。この記事では、FX初心者の方に向けて、ロングとショートの仕組みを図解イメージを交えながらできるだけ丁寧に解説していきます。
ロング・ショートとは?FX用語の基本をおさらい
FXの世界では、取引を始めるときに必ず「買いから入るか、売りから入るか」を選びます。この2つの方向性を表す言葉がロング(Long)とショート(Short)です。
英語の「Long(長い)」「Short(短い)」という単語が語源で、金融の世界では古くから使われてきた用語です。最初は聞き慣れないかもしれませんが、意味さえ理解してしまえば非常にシンプルです。
ロング(買い)とは
ロングとは、「今後この通貨の価値は上がる」と予測して、先に買っておく取引のことです。株式投資の「安く買って高く売る」と同じイメージです。
- 💡 例:1ドル=150円のときに「ドルを買う(ロング)」
- → その後、1ドル=155円に上がったところで「ドルを売って決済」
- → 1ドルあたり5円の利益(為替差益)が発生
ロングは「相場が上昇する」と考えるときに使う取引です。FXで利益が出る仕組みについて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
ショート(売り)とは
ショートとは、「今後この通貨の価値は下がる」と予測して、先に売っておく取引のことです。これが株式投資にはない(信用取引では可能)FX特有の強みです。
- 💡 例:1ドル=150円のときに「ドルを売る(ショート)」
- → その後、1ドル=145円に下がったところで「ドルを買い戻して決済」
- → 1ドルあたり5円の利益(為替差益)が発生
「まだ持っていないものをどうやって売るの?」と思った方、鋭い疑問です。FXでは証券会社(FX業者)が「先にドルを貸してくれる」仕組みになっています。そのため、手元にドルがなくても「売り」から取引をスタートできるのです。
FXの仕組みを図解で理解すると、この「貸し借り」のイメージがさらに掴みやすくなります。
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もちろん、まずはこのまま記事を読み進めていただくだけでも十分参考になります。ロングとショートの違いが分かると、FXの見え方がガラリと変わるはずです。
図解で理解する!ロングとショートの損益イメージ
ロングとショート、それぞれの損益がどう動くのかを視覚的に整理してみましょう。「相場が上がるか下がるか」によって、利益になるか損失になるかがちょうど逆になります。
ロングの損益イメージ
| 状況 | エントリー価格 | 決済価格 | 結果 |
|---|---|---|---|
| ✅ 予想通り上昇 | 150円で買い | 155円で売り | +5円の利益 |
| ❌ 予想に反して下落 | 150円で買い | 145円で売り | −5円の損失 |
ショートの損益イメージ
| 状況 | エントリー価格 | 決済価格 | 結果 |
|---|---|---|---|
| ✅ 予想通り下落 | 150円で売り | 145円で買い戻し | +5円の利益 |
| ❌ 予想に反して上昇 | 150円で売り | 155円で買い戻し | −5円の損失 |
このように、ロングとショートは「上昇で利益 / 下落で損失」「下落で利益 / 上昇で損失」とちょうど鏡のような関係になっています。FXでは、相場がどちらに動いても「当てた方向」に取引していれば利益を狙える可能性があるわけです。
pips(ピップス)という単位を使うと、「5円動いた」ではなく「50pips動いた」という表現になります。FX取引では必ず登場する単位なので、こちらも確認しておきましょう。
ロング・ショートの基本をひとまとめ
| 用語 | 別の呼び方 | 利益になる場面 | 損失になる場面 |
|---|---|---|---|
| ロング | 買い・買いポジション | 相場が上昇したとき | 相場が下落したとき |
| ショート | 売り・売りポジション | 相場が下落したとき | 相場が上昇したとき |
※上表は概念整理を目的とした図解です。実際のFX取引ではスプレッド(売買価格の差)や手数料、スワップポイントなども損益に影響します。
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ロングとショートの仕組みを理解したら、次はどんな業者でFXを始めるかも考えてみましょう。国内FXと海外FXでは条件が大きく異なります。
国内FXと海外FXにおけるロング・ショートの違い
ロングとショートという取引の方向性自体は、国内FXでも海外FXでも同じです。ただし、取引環境(レバレッジや規制)には大きな違いがあります。自分に合った環境を選ぶ参考にしてください。
以下は2026年7月時点の一般的な情報です。詳細は金融庁公式サイトおよび各FX業者の公式サイトで必ず最新情報をご確認ください。
| 比較項目 | 国内FX | 海外FX |
|---|---|---|
| 規制・監督 | 金融庁登録業者(日本法の保護あり) | 海外ライセンス(日本法の保護外の場合あり) |
| レバレッジ上限 | 最大25倍(法令による規制) | 数十〜数百倍(業者・ライセンスにより異なる) |
| ロング・ショートの取引 | どちらも可能 | どちらも可能 |
| 税制(2026年7月時点) | 申告分離課税(一律約20.315%) | 総合課税(雑所得)として確定申告が必要 |
| 出金リスク | 比較的低い(信託保全義務あり) | 業者によっては出金トラブルの事例あり |
| スワップポイント | あり(ロング・ショートで受取/支払が逆転) | あり(条件は業者により異なる) |
私がFX歴10年で初心者の方からよく受ける相談の一つが「海外FXの方がレバレッジが高くて稼ぎやすいのでは?」というものです。確かにハイレバレッジは大きな利益を狙える可能性がありますが、同時に損失も大きくなるリスクがあります。初心者の方はまず国内FXの規制された環境で練習することをおすすめする場合が多いです。
レバレッジの仕組みと注意点についても、あわせて理解しておくと安心です。
スワップポイントとロング・ショートの関係
FXにはもう一つ、スワップポイントという仕組みがあります。これは2つの国の金利差から生まれる毎日の受け取り/支払いのことです。ロングとショートでは、スワップポイントの方向が逆になります。
- 例:ドル円のロング(ドル買い・円売り)→ 日本より米国の金利が高い状況ではスワップを受け取れる可能性
- 例:ドル円のショート(ドル売り・円買い)→ 同じ状況ではスワップを支払う可能性
スワップポイントは日々の損益に積み重なるため、長期保有する場合は特に注意が必要です。詳しくはスワップポイントの仕組みと注意点をご覧ください。
ロング・ショートに関する注意点とリスク
ここまでロングとショートの「利益が狙える面」を中心に説明してきましたが、FX取引には当然リスクが伴います。正しく理解した上で取引に臨むことが非常に大切です。
損失は利益と同じだけ発生する可能性がある
ロングでもショートでも、予想と逆方向に相場が動けば損失が発生します。FXは元本保証のある金融商品ではないため、投資した資金が減ったり、最悪の場合は全額失ったりする可能性もあります。
FXのリスクを正しく理解することが、長く続けるための第一歩です。
レバレッジが損失を拡大させることがある
FXではレバレッジ(てこの原理)を使って、自分の資金より大きな金額を取引できます。これは利益を大きくできる反面、損失も同じ比率で拡大するという両刃の剣です。
- 1万円の証拠金に25倍のレバレッジ → 25万円分の取引が可能
- 相場が逆方向に動くと → 25万円分の損失が発生する可能性
- 最悪の場合、証拠金1万円を超える損失が発生することも(FX業者によりロスカットの仕組みあり)
証拠金(マージン)の仕組みについても、必ず事前に理解しておきましょう。
ショートは上昇局面では損失が無限大になり得る
ロングの場合、相場がゼロになれば損失はそこで止まります(理論上)。しかしショートの場合、相場が上昇し続けると理論上は損失が無限大になり得るという特性があります。もちろん実際にはロスカットが発動しますが、急激な相場変動(フラッシュクラッシュなど)の際には想定以上の損失が発生することもあります。
海外FXのショートにおける追加リスク
海外FX業者は日本の金融庁の監督外のため、業者の信頼性に注意が必要です。出金拒否や業者破綻のリスクが国内FXより高い場合があります。利用する場合は業者の評判や規制状況を十分に調べてから判断しましょう。
FXに向いている人・向いていない人の特徴も参考に、自分がFXに適した性格・状況かどうかを冷静に見極めることも大切です。
実際のFX取引でのロング・ショートの使い方
理論は分かったけれど「実際の取引でどう使うの?」という疑問もあるはずです。ここでは、具体的な場面を想定しながら説明します。
ドル円を例にしたロング・ショートの実践イメージ
最もポピュラーな通貨ペアであるドル円(USD/JPY)を例に考えてみましょう。
- 📈 ロングを選ぶ場面の例:「米国の経済指標が好調で、ドルが強くなりそう」「日本が金利を下げる報道があり、円安が進みそう」
- 📉 ショートを選ぶ場面の例:「米国の景気後退懸念が強まり、ドルが売られそう」「日本が利上げを検討しているという報道があり、円高になりそう」
もちろんこれらはあくまで「予測」であり、必ずしもその通りになるとは限りません。相場は予測が外れることも多く、どんな熟練トレーダーでも必ず利益を出せるわけではないのが現実です。
ポジションという言葉を覚えよう
FXでは、ロングまたはショートで取引を開いた状態のことを「ポジション」または「ポジションを持っている」と表現します。
- ロングの取引を開いた → 「ロングポジションを持っている」
- ショートの取引を開いた → 「ショートポジションを持っている」
- 取引を終了(決済)した → 「ポジションを閉じた(クローズした)」
FX情報を調べていると頻繁に出てくる言葉なので、ぜひ覚えておいてください。FX取引の1日の流れを確認すると、実際の取引の手順もイメージしやすくなります。
通貨ペアの選び方もロング・ショートに影響する
どの通貨ペアを選ぶかによって、ロング・ショートの戦略も変わります。初心者の方は流動性が高く(取引量が多い)、値動きが比較的読みやすいとされるメジャー通貨ペアから始めるのが一般的です。
よくある質問
Q: ロングとショート、初心者はどちらから始めればいいですか?
A: 特定の方向から始めなければならないというルールはありません。ただし、多くの初心者の方は「安く買って高く売る」というイメージに慣れているため、まずロング(買い)から練習する方が多いです。デモ取引(仮想のお金を使った練習取引)で両方試してみてから、実際の取引に移行するのがおすすめです。
Q: ショートで損失が「無限大」になるって本当ですか?怖いのですが…
A: 理論上は「上昇し続ければ損失に上限がない」という性質はあります。ただし実際には、ほとんどのFX業者がロスカット(強制決済)という仕組みを持っており、証拠金が一定水準を下回ると自動的に取引が終了されます。また国内FX業者では「ゼロカット(証拠金以上の損失を業者が負担)」のある業者もあります。ショートを行う際は、必ず損切り(ストップロス)注文を設定して最大損失をあらかじめ決めておく習慣をつけましょう。
Q: 国内FXでもショート取引はできますか?
A: はい、国内FXでもショート(売り)取引は通常通り行えます。国内FX業者は金融庁の規制を受けており、レバレッジは最大25倍(2026年7月時点)ですが、ロング・ショートの両方向の取引は問題なく可能です。
Q: ロングとショートを同時に持つことはできますか?
A: 同じ通貨ペアでロングとショートを同時に保有することを「両建て(りょうたて)」といいます。これは許可している業者と禁止している業者があります。また、両建ては損失を固定したり、スワップポイントの支払いが二重になったりすることもあるため、初心者には複雑な手法です。まずは一方向の取引に慣れることを優先しましょう。
Q: FXのロング・ショートと株の信用売りは同じですか?
A: 考え方は似ていますが、仕組みや条件は異なります。株の信用売りは証券会社から株を借りて売る仕組みで、制度信用と一般信用で条件も異なります。FXのショートはより手軽に行えるのが特徴で、多くの場合同じ画面で買いも売りも同じ操作感で取引できます。詳しくはFXと株式投資の違いをご覧ください。
まとめ:ロング・ショートを理解することがFXの第一歩
この記事のポイントを振り返りましょう。
- ✅ ロング(買い) = 相場が上がると予測したときに使う取引
- ✅ ショート(売り) = 相場が下がると予測したときに使う取引
- ✅ FXは上昇局面でも下落局面でも、方向を当てれば利益を狙える可能性がある
- ✅ 予測が外れれば、どちらの方向でも損失が発生する
- ✅ レバレッジを使うと利益も損失も拡大する
- ✅ 国内FXと海外FXではレバレッジや税制・リスクが異なる
私自身、FXを始めた当初は「売りから入る」という発想がなかなか馴染まなかった覚えがあります。でも一度「下落でも利益を狙える」という感覚をデモ取引で体感すると、FXの可能性が一気に広がって見えました。
まずは焦らず、デモ取引でロングとショートを繰り返し練習することから始めてみてください。FXとは何かという基礎から改めて確認したい方は、入門記事もあわせてどうぞ。FXには元本損失のリスクがあることを常に念頭に置きながら、自分のペースで学んでいきましょう。
FXなど外国為替証拠金取引は、預けた証拠金を上回る損失が発生するおそれのあるハイリスクな金融商品です。本記事は情報提供を目的としたものであり、特定の取引・投資行動を勧誘または利益を保証するものではありません。取引の最終判断はご自身の責任で行ってください。
※本記事の情報は2026年7月時点のものです。税制・規制・各社のサービス内容は変更される場合があります。最新情報は金融庁・国税庁・各FX会社の公式サイトでご確認ください。
✅ 編集長監修
久利夢疋田
FXを始めて18年。自身も右も左もわからない状態から口座開設・少額取引を経験し、初心者がつまずきやすいポイントをわかりやすく発信している。

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[…] ②「売り」から入れる:株の現物取引では基本的に「先に買って、後で売る」しかできません。しかしFXでは「先に売って、後で買い戻す」(ショートと言います)という方向からも利益を狙えます。円安でも円高でも利益のチャンスがあるのがFXの特徴です。ロング・ショートとは?買いと売りの基本も合わせて読んでみてください。 […]